歯茎の痛みはドライソケットかも!放置厳禁!

ドライソケットとは、抜歯した後の穴が塞がらずに歯槽骨が露出している状態を指します。
通常であれば抜歯後には血餅と呼ばれる血の塊が穴を覆って、その上に伸びてきた皮膚が重なることで穴を塞いでいくのですが、何らかの原因で穴が塞がらずに骨の表面が剥きだしのままになってしまいます。
食事の際に穴に食べ物のカス等が入ると直接骨に触れる為、強い痛みを引き起こします。
食べる時に歯が痛む場合や、抜歯後2~3日で痛みが出てきたという場合にはドライソケットの可能性が高いでしょう。
そのまま放置してしまうと痛みが悪化するだけでなく、骨の炎症を起こす危険性もあるので、そのような事態に陥らない為にも早めに対策をすることが重要となります。

ドライソケットになる原因には様々なものが考えられ、うがいのしすぎや歯磨きのしすぎといったものが挙げられます。
抜歯直後の口の中は血が滲んで不快になるので、その不快感を解消しようと何度もうがいをする人がいますが、固まりかけていた血餅も一緒に流してしまう可能性が高いので注意が必要です。
歯磨きは大切なことですが、抜歯後に念入りな歯磨きをしてしまうと血餅を剥がす恐れがあるので、注意して慎重に磨くようにしましょう。
また、タバコは血行を悪くするので歯茎に血液が行き届かなくなり、歯周病や歯周炎を悪化させることにも繋がります。
血餅が出来る為にはある程度の血流が必要で、タバコをよく吸う人は抜歯後の出血量が足りなくなり、ドライソケットになる危険性が高くなるのです。
さらに、歯周ポケット内の悪玉歯周病菌は酸素を嫌う為、ニコチンにより血管収縮で血流が少なくなって一酸化炭素とヘモグロビンが結合することで歯肉が酸素不足状態に陥り、ますます勢いを強めてしまいます。
そうなってしまうと、歯磨きをしても歯周組織の内側から破壊が進み、ドライソケットだけでなく歯周病や歯周炎の悪化にも繋がります。

ドライソケットの予防には、自分でできるものと歯科で行うものの2種類があります。
自分でできる予防には、激しい運動や飲酒・喫煙を避けることや抜歯部分を指や舌で触らないこと、栄養バランスの整った食事を心がけて抵抗力をつけること等があります。
歯科で行う予防には、麻酔を過剰に使用しないことや抜歯後の注意点にかんする指導を徹底すること、抜歯の術中にはなるべく骨や歯を削ったり傷つけたりしないことがあります。
そして、ドライソケットの検査は視診が基本で、抜歯した箇所を目で見て確かめて、どのような状態になっているのかを調べます。
また、レントゲン撮影やCTスキャン等を使用し、目では見えない部分の状態確認も行います。
骨に影響を及ぼしている場合には手術が必要となるケースもあるので、歯茎の部分もしっかりと把握しておくことが大切です。
そのため、歯科を受診する際には、検査をしっかりと行い丁寧に親身になって診察してくれる歯科医院を選ぶことが大切であると言えます。